昨年、新しい住まいへと環境を変えたことをきっかけに、長年の憧れだった「観葉植物」との暮らしを始めました。
最初はインテリアの一部として迎えたはずが、大好きなデスク構築とはまた違った楽しさに魅了され、 「植物の成長」というガジェットにはない「動的な変化」に心地よい刺激をもらっています。
これまで「まちろぐ」ではガジェットを中心に発信してきましたが、今後は「自分の心が動くこと」をより素直に書き残していきたいと考えています。その第一歩として、日々試行錯誤している育成環境や、愛着のある植物たちの記録を「プラントツアー」という形で綴っていきます 。
本記事を執筆しているのは、植物たちが春の息吹を感じ始める2026年4月。 僕に撮っての初めての1シーズン目。
観葉植物の始まりは「エバーフレッシュ」でした

「引っ越したら、観葉植物始めるから」そう妻に宣言し続け、引っ越しとともに真っ先に迎え入れたのが、このエバーフレッシュでした。

一番の魅力は、朝になると葉を広げ、夜になると眠るように閉じる「就眠(しゅうみん)運動」。 その日のコンディションがダイレクトに葉に現れるのが特徴で、調子を崩すと葉が開閉しなくなります。「あ、少し寒いんだな」「水やりが足りていないのかも」と、植物が発するサインを直感的に読み取れるので、私のような初心者にもおすすめしたい品種です。
風に吹かれてゆらゆらと揺れる繊細な葉を眺めていると、不思議と心が整います。単なる「おしゃれなインテリア」を超えて、日常の中に「心の余裕」を運んできてくれた、そんな大切な存在です。
深すぎる「モンステラ」の沼

一般的に「モンステラ」と聞いて想像するのは、大きな切れ込みの入った緑の葉ではないでしょうか。しかし、その世界は想像以上に奥深く、一度足を踏み入れると抜け出せない「沼」が待っていました。
モンステラ ボルシギアナ(斑入り)

観葉植物の「斑(ふ)」とは、葉の一部が緑以外の白・黄・ピンクなどに変化してできる模様のことです。
斑入りは、葉の一部に葉緑素(クロロフィル)がないために起こります。
葉緑素は緑の色をつくり、光合成を行う成分ですが、これが部分的に欠けると、その部分が白や黄色になります。
「斑入り」とは、いわば植物の『突然変異』のようなもの。葉緑素が欠如することで生まれる白や黄色の模様を、私たちは一つの造形美として愛でています。

こちらは、モンステラ ボルシギアナ(白斑入り)。通称、「ホワイトタイガー」とも呼ばれる個体です。
モンステラ・ボルシギアナは葉がやや小さく茎が細くて節の間が長く、成長が早いのが特徴です。
一方、モンステラ・デリシオーサは葉が大きく分厚く、茎も太くてがっしりしています。
全体的にボルシギアナはコンパクトで扱いやすく、デリシオーサは大きく育って存在感が出ます。一般的に流通が多いのは、モンステラ デリシオーサです。
葉が大きくならない代わりに、とにかく上に伸びるボルシギアナ。現在は「モスポール(ねこの登り棒)」を設置し、上に伸びていく性質を活かした仕立てを楽しんでいます。
実は最近、右側に展開する葉から斑が消えてしまう「先祖返り」が始まりました。
狙った通りのスペックで動く精密機器とは違い、こちらの意図を超えて変化していく。そんな「制御できない面白さ」こそが、私が植物にのめり込んだ理由かもしれません。
モンステラ エスケレート

最大の特徴は、葉の面積よりも「穴」の方が多いのではないかと思わせるほど、大胆に開いた無数の窓。穴の多いモンステラも数種類あるなかで、エスケレートは「葉と穴」が巨大化するポテンシャルを秘めています。
現在は、あえて「葉を3枚」に絞っていて、それぞれの葉が綺麗に見えるように仕立てています。自分の理想とする形に「仕立てる」。それも観葉植物の楽しみ方の1つで、ガジェットのデスクセットアップを追い求める感覚にどこか似ているのかもしれませんね。
モンステラ サブピンナータ

続いては、これまでのモンステラのイメージを覆す一株、「モンステラ・サブピンナータ」です。
モンステラといえば大きな「穴」が象徴的ですが、このサブピンナータには穴がなく、代わりに細かく分かれた「切れ葉」が特徴。南国を彷彿とさせる軽やかなビジュアルは、どこに置いてもおしゃれに彩ってくれます。

実は現在、増殖を目指して極限まで剪定を行い、残した葉はわずか1枚。 正直、このまま無事に新芽を展開してくれるか不安もありますが、それもまた植物育成の醍醐味ですね。
モンステラ タイコンステレーション

コンステレーション(星座)と名の通り、星々のように細かい「散り斑」が特徴的。斑入りモンステラの中でも、最も普及しているモンステラです。
現在はまだ若苗のため、モンステラ特有の「割れ」や「穴」は見られませんが、新葉が展開するたびにサイズを更新していく姿は、見ていて飽きることがありません。
成長を促進させるためにも、「プラスチックで穴の多いポット」×「水はけのいい土(ねこチップ)」で育てています。1週間に2度は水やりを行なっていて、2回に1回は規定量よりも薄めた液肥を混ぜて与えています。特に透明なポットは、葉の成長に加えて「根の成長も楽しめる」のでおすすめです。

2026年、どこまで成長するのか楽しみです。
モンステラ ホワイトモンスター

ランダムに白斑やミント斑(薄いグリーン)が入るモンステラ。
今ある3枚の葉も、それぞれ柄が全く違っていて「これ本当に同じ株?」と疑いたくなるレベル。「一株で三株分楽しめる」という、なんとも贅沢で、今最もアツい…!
所持しているモンステラの中でも、特に「葉のバランス・斑の入り方」が気に入っていて次に出て来る葉が待ち切れません。
モンステラ イエローマリリン

実はこの子、以前に一度枯らしてしまった(おそらく輸送ダメージ)経験があり、今回が「2株目」のリベンジ。葉の向きも定まらず、暴れています。
最初は、緑色の斑からだんだんと黄色になっていく「黄斑」の特徴を持っています。将来的にいろんな斑のモンステラをずらりと並べてみたい。今度こそ失敗しないよう、これからしっかり大切に扱ってあげようと思っています。
モンステラ バールマルクスフレーム

これまでのモンステラのイメージを覆すほど、細長く、そして少し硬質な質感を持つ「バールマルクスフレーム(BMF)」。
ゆくゆくは名前の通り、燃え盛る「フレーム(炎)」のように割れていく特徴を持ちます。でも、そんな葉になるにはハードルが高く、光の強さはもちろん、気根をしっかりと着生させる環境作りが重要と言われています。
モスポール(ねこの登り棒)で、上に登らせる仕立てに。我ながら、とてもおしゃれに可愛く仕立てられてと思っています。

モンステラは、いずれもリビングで日中光を当てており、約7000〜10000ルクスの光を当て続けています。やはり光をしっかり当てることで、葉や茎が丈夫になって育つ印象があるのでとても重要。
モンステラ ミント

その名の通り、薄いグリーン系の斑が美しく混ざり合う「モンステラ・ミント」。最近は少しずつ購入しやすい価格帯に落ち着いてきました。
ようやく「ミント斑」らしい葉を展開し、やはりこれも環境にこだわっている影響かな…。他の株に比べると、成長は緩やかに感じていて、時間をかけて大切にお世話しています。
モンステラ レガシー

先に紹介したタイコンステレーションの中から、さらに美しい斑の入り方をする個体を絞り込んだ「選抜種」。その中の一つが、この「レガシー」です。
正直、タイコンの選抜種は種類が多くて、名付けの定義も曖昧です。それでも、通常のタイコンとは斑が異なることは明確で、成長して比べるのが楽しみです。
モンステラ バルバソー

次の一株は、ポケモンのフシギダネ(海外名:Bulbasaur)からその名がついたと言われる「バルバソー」。銀色の斑が入り、最近ようやく手に入りやすくなってきた品種です。
「ベトシオーサと同じ」と言われていたり、はたまた「人工的に斑を作った」という噂があったりと、とにかく情報の正体が掴めないミステリアスな存在。大きくなっても斑が安定するのか、大きい葉にはどんな斑模様になるのかとても楽しみです。
モンステラ エレクトロライト

まだそこまで流通が比較的少ないエレクトロライト。タイコンステレーションの選抜種と言われていますが、手元の株を見るとライムグリーンの斑が鮮やかで、どこかイエローマリリンに近い雰囲気も感じさせる不思議な個体です。
執筆時点で「最も高価」なのがこの子。まだ小苗で、新芽の色も白が多すぎて今後どうなるのか期待と不安でいっぱいです。
と、モンステラだけでもこれだけ多くの品種が。特に斑入りモンステラには、「次の葉がどんな姿で出てくるのか、蓋を開けるまでわからない」というワクワク感があります。
特に昨年から一気に集め始めた品種が多いので、本格的な成長期を迎える今年の姿は、私にとっても「未知数」であり、最高に楽しみなポイントです。
アンスリウムの世界
「アンスリウム」と聞くと、ギフトに用いられるようなカラフルな「花」をイメージする方も多いかもしれません。
でも、実はアンスリウムの本質は「葉」にあります。その沼の深さたるや、モンステラ以上。
その最大の理由は、「交配」の文化にあります。
世界中のコレクターたちが、それぞれの美しい特徴を掛け合わせ、今も新しい表現を持った個体が生み出され続けているんです。
アンスリウム クリスタリナム(ダークフォーム)

アンスリウムの中でも育てやすく、まずはここからという方も多い「クリスタリナム」。私が選んだのは、その中でも葉が深みのある濃い緑に染まる「ダークフォーム」という個体です。
やはりアンスリウムの葉といえば、「葉脈のキラキラ」。この葉脈に引っ込まれる人も少なくないはずです。
もし次にアンスリウムを増やすなら「クリスタリナムの斑入り」かな……なんてね、、
アンスリウム シルバーブラッシュ

シルバーブラッシュは、「キラキラの葉脈が強く出る」ことが特徴。最新の葉に至っては、もはや葉脈というより「葉全体が銀色に発光している」と言っても過言ではないほどの輝きを放っています。
前回の葉よりもかなり大きく展開した新葉。予想以上に大きくなり、改めてアンスリウムの巨大化ぶりを実感しました。さて、今シーズンはどこまで大きくなるのかな。
アンスリウム ドラヤキ

ホームセンターで安く取り扱っていたので、買ってしまったドラヤキ。その名の通り、葉が丸くふっくらする特徴を持っています。
今はまだ小さいけれど、脇芽も出てきていて「どう仕立てようか」と悩み中。
育ててみて驚いたのは、アンスリウムの根の太さとタフさ。この生命力を支えるには、定期的な「鉢上げ(アップデート)」が必須だなと実感しています。
アンスリウム ルクスリアンス

アンスリウムの中で一番育ててみたかったのが、この子。
この「ボコボコ」とした凹凸の激しい葉の質感がたまりません。
ただ、暖かい部屋でも冬は全く動かず。アンスリウムの中でも難しいことを実感していたところ、ようやく春になって動きが見られました。お迎え後、初の新芽にウキウキしています。
アンスリウム ビッタリフォリウム(斑入り)

今までのアンスリウムとは少し葉形が異なり、とにかく長くなる葉を展開します。よく吊り下げたり、垂れ下げるたりするように仕立てるのが一般的。いずれ、葉数が増えたら棚の上に置いてみたいと思っています。
斑入りということで、少しわかりづらいですがグリーン1色ではない気がします。今後、どんな葉になっていくのか長さや斑の入り方、ともに楽しみです。
ぐんぐん育つフィロデンドロン
なかなか耳にしない「フィロデンドロン」という品種に感じますが、後述でも紹介する「セローム」など日常でもよく目にする植物。
ギリシャ語で「フィロ」(愛する)「デンドロン」(木)という意味で、多くの品種が木に着生して育つとされています。フィロデンドロンもモンステラやアンスリウムと同じく、アロイド(サトイモ科)。育て方も基本的には変わりません。
フィロデンドロン セローム(斑入り)

セロームは、フィロデンドロンの中でも王道と言える品種です。僕が持つ斑入り品種の中でも最も色々な表現を出してくれう上に、フィロデンドロンらしい成長の速さがあります。
ただし、「仕立てが難しい」。フィロデンドロンの中でも「幹立ち」品種で、縦に伸びつつ葉は色々な方向に展開していくのでどんどん場所を取っていきます。どうにかおしゃれに育てたいところ…。
フィロデンドロン グロリオーサム(トリカラー斑入り)

トリカラーとは、3色からなる斑入りを表します。本株は、通常のグリーンに加えて黄斑・また黄緑っぽい斑も入るトリカラーです。
しかし、輸送ダメージで購入した時点の成長点がダメになってしまい、新しい脇目からようやく葉を2枚展開したところです。現時点では斑が薄く、少し残念。やはり、輸送ダメージはかなり大きいもの。オンラインで購入する際は、梱包にも気をつけてくれるお店を選ぶようにしましょうね。
フィロデンドロン ゴエルディ(ミント斑)

まだ若苗のゴエルディミント。成長すると、ものすごい葉形になります。とはいえ、ここまでの白斑を持つと成長がものすごく遅いです。
しかし、この小さい苗でもとっても可愛い。こんなに白く、特殊なフォルムにどう変化していくのか大切に育てて観察していきたいと思います。
ハマると怖い、ビカクシダ
最近、どっぷりと勉強を始めているのが「ビカクシダ」。
調べて分かったのは、ここもまた想像を絶するほど奥が深いということ。交配が盛んなのはもちろん、同じ品種でも個体ごとに表現が異なり、優れた株には個人が「ネームド(名前)」を付けて流通させる……なんてことも。
さらに、ビカクシダには「板付け」という工芸的な楽しみもあります。 壁に掛けてインテリアとして完成させる喜びがある反面、光が足りないと「徒長(間伸び)」して形が崩れるというシビアな一面も。
ただ、そんな気難しさや多くの個性的な品種に惹かれていくのも理解できる、ハマりすぎると怖いのがこのビカクシダ。
ビカクシダ ウィリンキー スペシャルシン(vp)

初めてのビカクシダは絶対にここ、と決めていたのが「vandaka plants(vp)」。 vpタグが付くだけで価値が跳ね上がる、まさにビカク界のトップブランド。少し背伸びした買い物でしたが、妥協せずに手に入れました。
選んだのは、優雅に垂れ下がる姿が美しい「ウィリンキー」。 なかでもこの「スペシャルシン」は、名前の通り繊細で細い(Thin)葉が展開するタイプです。
ただ、これまでの土植えのアロイドたちと違い、水苔での水分管理は勝手が全く別物。これまで以上によく観察し、状態を見ながら水苔管理に挑戦しています。
ビカクシダ ギンカ×ライディーン(vp)

こちらも「vandaka plants」さんから迎えた、期待の特級株。
「ギンカ」と「ライディーン」、どちらも単体で完成された美しさを持つ品種ですが、その二つを掛け合わせたらどうなるのか。とても楽しみです。
今は貯水用ターンで、気づいたら大きくなっている貯水用はアンスリウムの新葉に近い感覚。
特徴としては、今はまだ「ギンカ」らしさがあります。
今後、どんな株になるのか全く想像つかないので僕の象徴となる1株になってくれることに期待。
ビカクシダ エルサ

名前買いした「エルサ」。白く立ち上がる葉が特徴の品種ですが、交配もはっきりとはわかりません。
先日、この子で人生初の板付けに挑みました。水苔を盛りすぎたり、貯水葉を痛めてしまったり。色々学ばせてもらいました。
ただし、そん中でも着実に成長してくれています。
果たして、本当にエルサなのかすら不明ですが、せっかくお迎えしたからには大切に育てます。
まとめ

以上、2026年4月時点で育てている全品種の紹介でした。すっかり観葉植物にハマってしまい、今ではこんなに長く紹介するまでになりました。
それでもまだまだ気になる品種もたくさん。増やし過ぎには注意して、「自分の目の届くところまで」にしようとは思っています…
これからも、観葉植物という「自分の好きなこと」はブログという形で発信していこうと思っています。よければ、SNSのフォローをお願いします!
以上、まちでした👋
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